大学院時代に大規模テキストデータからの時系列テキストマイニングの研究をしており、データからの知識獲得をすることに魅力を感じておりました。そのため大学院時代に習得した機械学習などのテキスト分析技術を活かせる会社を探しておりました。
エーティーエルシステムズではデータ分析を主な業務とすると聞き、自分の技術を生かしながら楽しく仕事ができるのではと考えました。
主に自治体がお客様。自治体の保有するデータの分析になります。具体的には、住民基本台帳、住民税や固定資産税などの課税情報、保育園の待機児童、水道料金などの情報(個人を特定できない形に加工したもの)をそれらのデータを掛け合わせて分析し、その自治体のウィークポイントやアドバンテージを探すことに役立ててもらいます。
例えば、人口減で悩む地方自治体さんが、他県の若年層のファミリーに転入してきて欲しいと考えたとします。そうしたときにまず現状を調べます。若年層がどのエリアから何人転入してきて、どの程度の人がマイホームを新築しているのかといったことを分析するわけです。そうすれば、翌年のどのエリアに対しマーケティングをすべきなのかがわかりますし、土地購入や建築費の助成にどの程度予算が必要か実際のデータを元に試算できるわけです。こうした集計は単年であれば職員の方でもなんとかExcelを駆使して作れますが、データを掛け合わせますので手作業では時間がかかりますし、本来分析にかけるべき時間が削られてしまいます。評価を継続的にしていくためには、データの取り込みから分析レポートを作成までを自動化する仕組みが必要となります。
私のお仕事は、こうした課題を解決するための自治体向けの分析基盤アプリケーション及び分析ロジックの構築です。開発した分析基盤は、機密データを庁外に出すことなく、職員だけでリアルタイムな分析レポートを見ることのできる点がお客様に評価されています。また、最近ではそれ以外にもAIなどの先進技術を、自治体データを利用してどう活用するかを研究開発しています。自治体職員は異動が多いですから、職員の持っている知識をAI化して、業務を支援できたらと思っております。
データ分析では、分析の背景にあるシナリオや仮説が大事になってきます。分析シナリオをお客様に提案する時には、部門のメンバーで検討を重ねた案をたたきとして持っていきますが、やはりお客様しか持っていない現場の勘も重要になります。最初の頃は技術に酔ってシナリオのない分析をしてしまい、お客様に叱られる場面もありました。お客様にお話しをお伺いしながらシナリオをマッシュアップしていくことは時間を要しますが、作成した分析レポートを元にした施策が実現した時には、それまでの苦労が喜びに変わりました。また現場の勘だけではわからなかった新しい知見の発見は、お客様の支援につながっているのだと感じられます。
これといったエピソードが選べないのですが、IT分野は成長が早く、日々新しい技術を習得しなくてはなりません。お客様だけでなく自社の営業からもむちゃくちゃな要求をうけることもあります(笑) 例えば一言にAIとはいっても、データの量や目的に合った技術を選択しなければ、結果として意味のあるデータが出てきません。しかし、その選択肢は増え続け、最良の回答も変化していきます。期待に応えられるように、新しい技術の習得を心がけていることが、スキルアップにつながっているのではないかと実感しています。Stay hungry ! です。単純に技術を習得することを「楽しい!」と思えることも大事だと思っています。
直近(2〜3年後)に達成したい目標としては、今開発している 人と人をマッチングするためのAI技術を、様々な分野に応用していくことです。長期の目標は、AI公務員の開発です。
出身地 | 山梨県 |
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特技 | 石橋を叩かないで渡る |
趣味 | ジャンルと合わず漫画(キングダム、フラジャイル最近なると)、たまに硬式テニス |
学生時代の私 | 大学時代はテニス部で真っ黒でした。 |
休日の過ごし方 | 家族で公園に行ったり、漫画を読んだり |
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